本機能はGrowthプラン以上でご利用いただけます。
リリース日:2026年10月15日
案件の中に、施策(フェアや企画)やプランごとの「提案」を複数作成できるようになりました。
提案ごとにステータスと商品内訳を持たせ、どの提案が採択され、どの提案が見送られたのか、その理由まで記録できます。
これまでのMazrica Salesは「1つの案件=1つの取引の成否」を前提としていたため、次のような営業スタイルをうまく管理できませんでした。
得意先への1回の商談で複数のフェアや企画を提案し、施策ごとに採用・見送りが分かれる(採用時期がずれて商談が続く施策もある)
新規営業で松竹梅など複数のプランを提示し、そのうち1つが選ばれる
そのため、施策や商品ごとに案件を分けて登録して案件数が膨大になったり、
1回の訪問の記録を複数の案件に重複して登録したりといった運用が必要でした。
今回のアップデートにより、得意先との取引は1つの案件にまとめたまま、施策ごとの進捗と結果を提案単位で管理できるようになります。
提案の構成
提案は、案件の中に作成します。1つの案件に、施策(フェアや企画)やプランごとの提案を複数作成でき、提案ごとのステータスに応じて案件の見込金額・契約金額が自動で集計されます。
見込金額・契約金額の集計のしくみ
提案を利用する案件には、新しく「見込金額」が表示されます。提案のステータスに応じて、提案金額(提案の商品内訳の合計)が次のように集計されます。
提案ステータスの計上分類 | 例:ステータス名 | 集計先 |
見込金額対象 | 提案中 | 案件の「見込金額」 |
契約金額対象 | 採択 | 案件の「契約金額」 |
計上対象外 | 準備中、比較提示、不採択 | どちらにも集計されません |
提案の使い方
提案は、深耕営業と、新規営業のどちらでも使えます。それぞれの使い方を、営業の流れに沿ってご紹介します。
深耕営業での使い方
食品メーカーの営業担当が、得意先のスーパーに秋冬の施策を提案する場面を例にご紹介します。
1. 商談の準備:得意先の案件の中に、施策ごとに提案を作る
営業担当は、得意先ごと・年度ごとに案件を1つ作り(例:「さくらマート 2026年度」)、
その年度に提案する施策を、案件の中に積み上げていきます。
今回は、秋冬に向けて次の3つの施策を提案する予定なので、提案を作成します。
提案(施策) | 商品内訳 | 提案金額 |
冬の鍋フェア | 鍋つゆ3種、冷凍の具材1品(計4品) | 200万円 |
年末年始の帰省需要企画 | 大容量パック2品 | 150万円 |
冬の新商品の定番導入 | 新商品1品 | 100万円 |
資料を準備している間は、ステータスを「準備中」にしておきます。「準備中」の提案は、案件の金額には集計されません。
2. 商談当日:1回の商談で話した施策を、まとめて記録する
バイヤーとの商談で3つの施策をすべて紹介したら、各提案のステータスを「提案中」に変更します。
「提案中」の提案の金額は、案件の「見込金額」に自動で集計されます。
この例では、案件の見込金額は450万円です。
施策ごとに案件を分けなくても、この得意先に、いま総額いくら提案しているかが1つの案件でわかります。
商談の記録は、アクション1件にまとめて登録します。アクションに、その商談で話した3つの提案を紐づけておくと、どの施策について、いつ、どんな話をしたのかが提案ごとに残ります。
これまでのように、施策ごとに同じ商談の記録を何件も登録する必要はありません。
※アクションと提案の紐づけは、2026年11月にリリース予定です。
3. 商談の結果:施策ごとに採用・見送りを記録し、理由を残す
後日、バイヤーから回答がありました。結果は施策ごとに分かれます。
冬の鍋フェアは、エンド展開での実施が決まりました。ただし、冷凍の具材は売り場の都合で外れ、鍋つゆ3種で実施することになりました。
提案を複製し、新しい提案から商品内訳から外れた商品を削除し、ステータスを「採択」に変更します。複製元になった古い提案はステータスを「不採択」にします。
年末年始の帰省需要企画は、他社の企画で売り場の枠が埋まったため、見送りになりました。
ステータスを「不採択」にして、「競合負け」などの不採択理由と、バイヤーのコメントを残します。
冬の新商品の定番導入は、次の棚替えで改めて検討することになったため、「提案中」のまま商談を続けます
提案(施策) | 結果 | ステータス | 案件の金額への集計 |
冬の鍋フェア | 鍋つゆ3種で採用 | 採択 | 契約金額に150万円 |
年末年始の帰省需要企画 | 見送り | 不採択 | 集計されない |
冬の新商品の定番導入 | 次の棚替えで再検討 | 提案中 | 見込金額に100万円 |
ステータスを変えるだけで、案件の見込金額・契約金額が自動で更新されます。
採用された施策の金額は契約金額に、まだ可能性のある施策の金額だけが見込金額に残るので、
得意先ごとの状況を正しく把握できます。
※見込金額・契約金額は、営業が提案の段階でつかむ金額です。出荷や販売の実績は、これまでどおり基幹システムなどで管理する前提でご利用ください。
4. 入力した情報を活かす
提案ごとに状況と結果が残っていくことで、次のようなことができるようになります。
担当する得意先のうち、どこにいくら提案しているかを比べられる
得意先ごとに「いま提案中の金額」がわかるので、計画値に対し、どの得意先に力を入れるべきかを判断できます。(2026年内リリース予定)
施策ごとに、これまでの商談の経緯を振り返れる
アクションに提案を紐づけておけば、提案ごとに「どの商談で、どんな話をしてきたか」がまとまります。
担当の引き継ぎや、次の棚替えに向けた作戦づくりの際に、施策ごとの経緯をすぐに振り返れます。(2026年11月リリース予定)
新規営業での使い方
設備メーカーの営業担当が、新規のお客さまに松竹梅の3プランを提示する場面を例にご紹介します。
1. 商談の準備:プランごとに提案を作る
お客さまとの商談を案件として登録し、案件詳細画面の「提案」タブから、プランごとに提案を3件作成します。
提案 | 金額 |
松プラン | 300万円 |
竹プラン | 200万円 |
梅プラン | 100万円 |
資料を準備している間は、すべて「準備中」にしておきます。
2. 提示:本命のプランは「提案中」、比較用のプランは「比較提示」に
3プランを提示したら、いちばん可能性が高い竹プランを「提案中」、
松プランと梅プランを「比較提示」にします。
「比較提示」の提案は見込金額に集計されないため、案件の見込金額は竹プランの200万円だけになります。3プランを全部足した600万円が見込金額に入ってしまうことはありません。
今後の予定:帳票が作成できるオプション機能「マツリカセールスフロー」への対応により、
松竹梅など複数の提案のデータからそのまま見積書などの帳票を作成できるようになる予定です。
3. 検討中:本命が変わったら、ステータスを入れ替える
商談が進み、お客さまが松プランに関心を示しました。松プランを「提案中」、竹プランを「比較提示」に入れ替えると、案件の見込金額は300万円に変わります。
本命が変わっても、ステータスを入れ替えるだけで見込金額を正しく保てます。
4. 受注:選ばれたプランを「採択」、ほかのプランを「不採択」に
お客さまが松プランに決めました。松プランを「採択」にして採択理由を残すと、案件の契約金額は300万円になります。
竹プランと梅プランは「不採択」にして、「価格・条件」「仕様・機能・品質」など、選ばれなかった理由を残します。
どのプランが、なぜ選ばれたのかが記録に残るので、今後のプラン設計や提案に活かせます。
ご利用時の注意点
標準レポート・カスタムレポートでは、提案のデータ(ステータス・提案金額・採択/不採択理由など)や、案件の「見込金額」を集計できません。
提案を利用した運用をする場合、分析には以下をご利用ください
Mazrica BI機能(オプション機能)※提案データは2026年内にBI対応予定
提案一覧画面 ※2026年内にリリース予定
今後の予定
提案機能は、今後も段階的に拡充していく予定です。
※予定は変更になる場合があります。
時期(予定) | 内容 |
2026年11月 | アクションに関連する提案を紐づけ、提案ごとの活動履歴を確認できる |
2026年11月 | BI機能・Mazrica Open APIで提案データを利用できる |
2026年内 | 全社の提案を一覧で確認できる「提案一覧」を提供 |
2027年内 | マツリカセールスフローに対応し、松竹梅など複数の提案をMazrica Salesに残したまま、提案ごとに見積書などの帳票を作成できる |
ご利用までの流れ
提案を利用開始までの手順はこちらをご確認ください。
Q&A
Q. 提案タイプやステータス、採択理由の内容は、自社用に変えられますか?
A. はい。[設定]>[提案]で、名前の変更や追加ができます。提案タイプを複数作成して、部署ごとに使い分けることもできます。
Q. 今使っている案件タイプで、すぐに使い始めても問題ありませんか?
A. 案件タイプに提案タイプを追加した時点では、既存の案件の契約金額は変わりません。
ただし、提案を作成して商品内訳を登録した案件では、契約金額の集計方法が変わります。
まずは新しい案件タイプで試すことをおすすめします。切り替え手順と注意点は「ご利用までの流れ」をご確認ください。
Q. 提案のデータは、レポートで集計できますか?
A. 標準レポート・カスタムレポートでは、提案のデータや見込金額を集計できません。
分析できる一覧画面の開発や、BI機能への対応を予定しています。
Q. 案件を予算単位(年度など)で作成する運用にした場合、案件のフェーズはどのように使えばよいですか?
A. 年度などの予算単位で案件を作成する場合、提案の進み具合は、案件のフェーズではなく提案のステータスで管理します。
そのため、案件のフェーズは使わなくても問題ありません。使う場合は、「実行中」「完了」のように、
案件が今期の対象かどうかがわかる簡素な区分として利用するなどの運用をおすすめします。













